記憶力が悪いほうがむしろ賢い子に育つ(断言)
記憶力は生まれもった能力
東大出身の同僚氏が先日このようにボヤいていました.
「最近,一度見ただけじゃ覚えられないんですよ.年齢のせいですかねぇ…?」
あのさー,それ普通やからね!一度見ただけで覚えられる方が珍しいからね!(怒)
たしかに,不必要なほど非常に高い記憶力を持っている人はいます.大学時代にある友人と定食屋に行ったのですが,注文が終わったら友人に「お前,去年の今日も同じもん食ってたよな,ハハハ」って笑われました(何がオモロイねん).こいつは学科全員の名簿を今でも記憶してるので同窓会のときに重宝します(勿論彼はイディオ・サヴァンではなくて某有名企業で偉くなっています).一方,計画父さんは『博士の愛した数式』ほどではないですが,昨晩食べたものも思い出せない体たらくです.
ゆりっぺは僕に似ている
ゆりっぺは,外見は美人のマイワイフ(超有能)に似ているのですが,残念ながら中身は僕に似て,下品でしかも暗記が苦手です.社会の用語が全然覚えられないのです.塾のお迎えから帰る時ぽつりと「記憶力が悪いのが辛い…どうすればいいのパパ?」と言ってくるではありませんか.こういうときこそ父の出番です.
記憶力が悪いのはいい事もある
僕はゆりっぺに大事なことを伝えました.それは「記憶力が低い方がいい」こともあるということです.そのときに説明したことの詳細は例によって忘れてしまったので概略だけ書きます.
- 記憶力が良い人はなんでも簡単に覚えられる
- 一方,記憶力が悪い人は何を覚えるにしても苦労する
- だから記憶力が悪い人は,現象の背後にある本質や法則性を見出そうとする
- なぜならば,現象よりも「本質」のほうが覚える情報量が少なくて済むからだ
- 記憶力の高い人はついつい円周率を何桁も覚えてしまうが,記憶力が低い人は「π」としか覚えられない.でも「π」と書く人のほうが本質を見ている
- 記憶力の悪い人は,物事を体系化し法則性を見出す訓練を毎日受けているようなものだ
- だからこそ,記憶力が悪い人のほうが物事の本質を見ることができるようになる
- ITの発達によって人間は記憶をコンピュータに頼ることが出来るようになった
- 我々は人類史上かつて無いほど「記憶力が無価値になった時代」を生きている
以上をゆりっぺに説明すると,ゆりっぺは目を輝かせて「わたし記憶力が悪くてよかった!」とにっこり笑ってました.単純すぎないか? 僕に似て.
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