計画父さんの娘(ゆりっぺ)2019年中学受験備忘録

H学園という塾に2017年2月から通わせ始めた父.娘のあまりの学力の低さに動揺しつつも最高峰を目指すという,やや二番煎じブログ

物語文はこれさえわかれば簡単(その1)

 受験に必要な能力

計画父さんの独断で言わせてもらうなら,中学受験で問われる能力というのは大きく分けて下の三つです.

  • 現象から因果関係を把握する能力(国語)
  • 記号を操作する能力(算数・理科)
  • 記憶力(理科・社会)

もちろん,サカナ型の醤油差しのキャップを閉める仕事とか,ボールペンの芯を正しい方向にボールペンの筒に入れる仕事とか,「現在この電話番号は使われておりません」とアナウンスする仕事とか,コンビニ弁当のソースの袋に切れ目を入れる仕事とかをするのでない限り上記の能力は社会で生きていく上でも絶対に必要です.

国語でいちばん大事なのは論説文であれ物語文であれ「因果関係の連鎖の把握と記述」です.僕に言わせれば,国語は漢字もことわざもどうでもいいです(中学入試では必要かもしれないけど,今のご時世スマホ一台あればどうとでもなる).因果の把握さえできれば100点満点です.

ただ,論説文と違って物語文の因果関係は独特です.なぜなら物語文の因果関係を構成するパーツが独特だからです.物語文には観測可能な「客観的なパーツ」だけでなく,直接観測は出来ない(もしくは内言として表現される)「主観的なパーツ」が因果の連鎖に含まれます.このことがわからん子供には物語文は理解できるはずもありません.

 

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「悲しい」ことと「泣く」ことは違うということを理解しよう

ゆりっぺの解答の間違いを見たり,発言を聞いてみると,そもそもゆりっぺは物語文を理解するためのパーツの存在が意識できていません.簡単に言うと「心の中の問題」と「その結果として表れた行動」を区別できていないのです.「悲しい」と思うことと「泣く」こと,「判断する」ことと「何かをする」こと,「腹が減る」ことと「飯を食う」ことの区別がついていないのです.これは一大事だ!

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人間の行動の背景には心の働きがある

僕たちは,人間の行動の背景には必ず「心の働き」があると考えます.笑っていれば「楽しいんだな」と思うし,キョロキョロしていれば「何かを探しているんだな」と思うわけです.ヒトをはじめとする霊長類がこのような「心の存在」を考える傾向のことを霊長類学者のプレマックは「心の理論」(Theory of  mind)と名付けました.人間を理解する時,「行動」はその原因となる「心」と常にセットで考えなければならないのです.

つまり物語文を理解する第一歩は,「心の中の出来事」と「行動」を分離して,
「心」→「行動」
という因果関係を把握することなのです.がんばれゆりっぺ.

 

いまごろになって妻がインフルエンザにかかってしまいました.家事がしんどい.頑張れおれ.

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